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InstagramやFacebookがオワコンになってもTwitterだけは廃れない理由

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日本のSNSの流行は、ブログサービスに始まり、mix、Facebook、Instagramと時代によって流行りが変化しています。

今では、Youtube、TikTokなどのSNSにカテゴライズされるサービスが注目されていて、それまで流行っていたSNSはオワコン(終わったコンテンツの略)と呼ばれるようになります。

その中でも、Twitterは2006年のサービス開始以来、一時的にはオワコンと呼ばれていたこともありましたが、廃れることなく現在もユーザー数は3億3千万人もいると言われています。

今回はSNSの中でもTwitterだけは廃れない理由について解説していきます。

 

Twitterのユーザー数が多い理由

Twitterは、サンフランシスコに本社を置くTwitter社の開発したサービス。
日本にも2011年から法人が設立されていますが、Twitter社全体の従業員数は4000人近くもいる大企業です。

2006年にTwitterがリリースされてから15年が経ちますが、アメリカを中心にリリースからユーザーを増やしてきました。
*ここ数年に限っては、登録者は3億3000万人前後で推移しています。

ここまで登録者を増やし続けた訳は、いくつか理由があります。

簡単に利用開始。直感で操作できる利便性

メールアドレスさえあれば匿名でも会員登録できるという点では、他のSNSの電話番号登録など面倒な作業も必要ないので始めやすいのが特徴です。

アプリだけでなくブラウザでも使用できるのはもちろん、初めての方でも簡単にツイートや検索できるように設計されており、LINEやFacebook、Instagramなど他のSNSよりもユーザビリティにはこだわりを感じます。

パソコンやスマホに不慣れな人でも始めやすく使いやすいのが、Twitterのユーザーを増やした理由のひとつであることは間違いないありません。

大統領からスポーツ選手まで、多くの著名人が発信ツールとして活用

現在、Twitterのフォロワー数が世界で一番多いのがアメリカの元大統領であるバラク・オバマ氏。1億3,000万人というユーザーにフォローされています。
*ちなみにアメリカの人口は3億3千万人。

次に多いのがミュージシャンであるジャスティン・ビーバー。

他にも、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドも1億2,000万人のフォロワーがいるなど、世界的な有名人はTwitterを情報発信のツールとして活用していることが多いです。

彼らがTwitterを利用することによって、自然とTwitterユーザーが増えることも事実で、フォローやコメント、DM機能など、直接つながることができるためにユーザーがユーザーを呼び、ここまで増えてきました。

 

何故、Twitterは廃れないのか

答えは、Twitterが情報発信の媒体として地位を確立したからです。

Twitter社のCEOを務めるジャック・ドーシーは、「TwitterはSNSではなく、INSつまり、インタレスト・ネットワーキング・サービスである」と2017年にコメント。
SNSと括る定義とは少し違っていて、もっと幅広く、社会的な要素も備えた媒体であるという位置づけをアピールしています。

また、Twitter Japanの社長である笹本氏も「今起こっていることを知る媒体で、ニュースサイトに近い立場である」というコメントを出して、SNSではなくて誰でも参加できる新しい情報発信の媒体であることを強調しました。

 

オワコンと言われ廃れないためのブランディング戦略として、これらのようなコメントを発表したのでしょう。たしかに、最近では実際に、SNSというよりも個人で発信できるニュースサイトに近い感覚はあります。

「ミニブログ」と表現すると少しチープなニュアンスを感じますが、誰でも簡単に140文字(半角であれば280文字)の中に詰め込んだ情報を発信することができて、元米大統領のトランプ氏のツイートは株価を変えたり、社会を動かしました。
一般人のツイートでも「バズる」と表現される注目度の高いツイートは、ネットだけではなくテレビや新聞でも取り上げられます。

 

また、Twitterの検索機能を使えば、今現在発生している情報を瞬時に知ることができます。

例えば、比較的大きな地震があったとき、メディアサイトで情報が発信されるのは早くても2~3分後でしょう。発信者がコンテンツを制作するので公開するまでに時間がかかってしまいます。
もちろん、メディアで取り上げられるような天変地異だけではなく、メディアでは取り上げられないような、例えば大学入試の試験直後の感想や新しい映画の感想、電車の遅延情報などありとあらゆる情報を、瞬時に共有することが可能です。

 

国内ではSNSの中で、LINEに次ぐユーザー数を誇るTwitter(LINEは8,500万人、Twitterは4,500万人)。
誰でも情報を公開して、何万もの人たちに自分の発信する情報をリーチできるサービスが今後できたとしても、Twitterに何か大きなトラブルが起こらない限り何年かかっても追いつけないでしょう。

Twitterはネット上の新しい文化として完全に根付いて新しい媒体として認知されるようになっています。
ですから、他のSNSが廃れてもTwitterだけはずっと残り続けるはずです。

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